スロットマシン 魅力

スロットマシン 魅力

 緊張と初めて書く文字だからか、ちょっと震えて歪んだ

これが日本だったら舌打ちしながらさっさと消して、書き直しただろう

 でも、今は消すのがもったいないと思うほど、久し振りに字を目にしたことが嬉しい

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 ゆっくりと息を吸って、吐いて、石板の左側に置いてあった布で擦って消して、もう一度書いてみた

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 先程よりはマシに書けた

 自分の名前を書いては消して書いては消して……

 それに飽きたら、覚えている短歌や俳句を日本語で書いては消して書いては消して……

 ハァ、幸せすぎる

 文字を書いて読めることが、こんなに幸せなことだとは思わなかった

 暖炉の近くとはいえ、隙間風の吹きぬける待合室で、家族が迎えに来るまで何時間も石板で遊んでいたわたしは、病弱の名に恥じないスピードで風邪を引いて、熱を出した

「今日もまだ熱が下がってないんだから、マインはベッドでいなさい

出ちゃダメよ!」「……わかった」 両親が家を出入りする足音は慌ただしく、二人で日持ちする根菜を冬支度部屋に詰め込んでいる

 トゥーリは台所で、自分が採ってきた木の実を煮詰めて、ジャムを作っている

この世界では嗅いだ事がない甘い匂いが家中に漂っているだけで、ちょっと幸せな気分になれる

 お酒を仕込んだり、豚の加工品が運び込まれたりするなか、トゥーリがお昼のスープを持ってきてくれた

 わたしは石板を置いて、お盆ごと受け取る

「ごめんね、トゥーリ」「ホントだよ」「えぇ? それは言わない約束だよって言ってよ」「そんな約束してないでしょ!」 そりゃ、約束はしてないけどさ

 お約束なんだよ? 家族みんなが冬支度にバタバタしている間、わたしはベッドでゴロゴロしながらオットーにもらった石板で名前の練習をしたり、日本語の文章を綴ったりして遊んでいた